- 2024.11.28
- EVENT
【宇部の未来を共に考える】うべまちづくりシンポジウムを開催!
2024年7月23日(火)、EN-bizにて株式会社にぎわい宇部主催の、第4回宇部まちづくりシンポジウム2024が開催されました。
株式会社にぎわい宇部とは、宇部市の中心市街地活性を通じて宇部市の発展、市民の幸せに貢献するという理念のもと、まちづくり、ひとづくり、などを行う宇部のまちづくり会社です。
宇部まちづくりシンポジウムは、宇部市民の皆様と未来を創っていくことを目的に開催されています。
今回の第4回宇部まちづくりシンポジウム2024の様子をご紹介いたします。
マーケットとはまちを変えるツール
最初に、オープラスアーキテクチャー合同会社代表、東京理科大学の教授の鈴木美央 様にマーケットについて、埼玉県の事例を交えながらお話されました。
鈴木様は、イギリスの設計事務所で大規模建築の設計をしていましたが、小さなものの集合体がまちを変えることに興味を持ち大学で研究を始めました。
その中で「マーケット」に出会い、マーケットの研究と地域での実践をされています。
現在は公共空間の活用、コンセプトの策定、官民連携事業、商店街支援等、主に行政の仕事の業務委託を受けて活動しています。
鈴木様は講義の中で「最近の日本では、地域の人が集う場や対話の場、共に考える場がないと感じる。こんな現代だからこそマーケットが必要だ」とお話されていました。
そこで「地域で共に生きる」を実現するマーケットの事例をご紹介して下さいました。
埼玉県狭山市で開催しているマーケットの事例について
鈴木様は埼玉県狭山市の狭山北口商店街を持続可能な形にするため、マーケットをしようと地域の方々と話し合い、2019年からマーケットを開催しています。
マーケットの中では、お茶のワークショップや木工作家さんの椅子販売、子どもが遊べるワークショップ等を企画されました。
片側にお店を並べ、反対側は滞在できる空間として机や椅子を置き、商店街に滞在してもらい愛着を持ってもらう工夫を施されたようです。
月1回のマーケットで昔の商店街の良かったところや、商店街はまちの顔として必要なことをまちの皆様に認識してもらいながら街を動かしていくことが大事だと、鈴木様はお話しされていました。
「繋がりさえあれば何でもできる」地域の可能性
地方の方の中には「うちの地域には何もない」と仰る方も多いですが、そうではありません。
地域は繋がりさえあれば何でもできると鈴木様はお話されていました。
最後に鈴木様はマーケットは「にぎわい創出」という曖昧な目的ではなく、「まちを変えることができるツール」であるという言葉で締めくくりました。
うべのまちづくり、これまでとこれから
鈴木様の講義の後にパネルディスカッションが実施されました。
パネルディスカッションでは、山口大学大学院創成科学研究科 教授 宋俊煥様をファシリテーターに、サブロクイメージワークス株式会社 代表取締役、一般社団法人プレイスマネジメント代表理事、江本翔一様と、ウメダヒロシ株式会社 OfficeUMEDA代表 梅田潤様、そして、株式会社夢見創代表取締役 山本蓮理様をゲストにお迎えし、宇部のまちづくりと今後の未来についてお話いただきました。
皆様から、マーケットやイベントを通じて宇部市を盛り上げ、「若い世代に宇部市を誇りに思ってもらいたい」「宇部市でチャレンジしている人を応援したい」「まちに思い出を持った子供たちにバトンを繋いでいきたい」というお話がありました。
最後に、これからの宇部市のイベントやマルシェはどうあるべきかという問いに対して。「まちやそこに住んでいる人が主役となり、まちに行くと何か楽しいことがあるという環境をつくる」「最初のマルシェではターゲットを絞って小さく行い、にぎわいをつくり次に繋げていくことが大切。持続させるためには無理しないこと」「民間投資をがんばり、お金が切れても大丈夫な続け方を模索していくことが大事」というお話で
マルシェやイベントを通してまちににぎわいをつくる!
今回は株式会社にぎわい宇部主催の「第4回宇部まちづくりシンポジウム2024」についてご紹介しました。
このシンポジウムで、マーケットの定義やイベントを継続することの重要性を学びました。
まちを変えるにはそこに住む人々の力も必要です。
まちにももっとにぎわいを創出するために、一人一人がどのような貢献ができるか考えてみましょう。
EN-bizでは様々なイベントを開催しております。
以下の記事も併せてご覧ください。
EN-bizイベントレポート:身の回りに潜むオモシロイことをカスタムする「うべ越境共創カイギvol.7」を開催しました!